2013年 10月 26日
陶器を作ろうとすると絶対必要なものが粘土。当然のように買ってるけど、粘土屋さんが適当に(文字どおりの意味で)配合して作ったものなんだよね。萩とか唐津とか信楽とかに「土」をつければ、あ萩焼に使う萩の土なんだ、と思うけど、結構「萩焼っぽい焼き物ができるように配合した土」であることが多いらしい。要するに素性が知れない土かもしれないのだ。それに粘土屋さんは無数にあり、粘土屋さんごとに同じ赤土でも焼けば違ったものができる。事実、第1回窯焚きで焼いた土も、万古土、信楽赤、テラコッタ土、美濃黄土などいろいろ。美濃黄土だけは原土だけど、他は配合土。できれば、素性のはっきりした土をできるだけ安く手に入れて、配合も自分でして、納得の焼き色が出れば、それぞオリジナルと思うんだけど。 粘土を自分で探すことができればそれが一番。が、どこ探したら粘土はあるの?・・・これが難しい。ネットで見ると、多摩川の川床で見たというのがあった。セメント会社の粘土鉱山というのもある。が、それを自分で掘れるかというと、むずかしいし、遠い。 近くにないか?ヒントは、昔焼き物を焼いていた、瓦を焼いていた、炭を焼いていた(炭窯を作るのに粘土が必要だから)など。山梨にも昔大規模に瓦を焼いていた地域がある(南アルプス市若草町)が、今は「粘土を採り尽くした」とか。場所的には、甲府盆地に集まる川があるところなので、多摩川に粘土があるというのと同じく「よどみに集まった粘土」と思える。そのあたりの川を歩き回れば、あるいは・・・。 実は八ヶ岳周辺には縄文、弥生の土器文化が栄えたところ、そこらの赤土の中に粘土として使えるのがあるはず。というわけで、あちこちで犬と散歩しながら目を光らせていて、今回初めて粘土らしき土を採取。すぐ近くの土はボロ、ザラなのにそこだけヌルッ。というわけで試しにスコップで4,5回すくってきました。伊賀蛙目粘土の原土を混ぜて器つくりに使ってみます。できるかな?
by sakura-kama
| 2013-10-26 18:08
| 陶芸
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