人気ブログランキング | 話題のタグを見る

冬青窯八ヶ岳便り

yatu36.exblog.jp
ブログトップ
2018年 09月 10日

4 粉引試みの結果

 朝鮮カオリン、天草陶土、蛙目粘土を調合して作った化粧土が少量だったので、刷毛で塗って試みたわけですが・・・
 粉引に通じた方の言うことを聞くと、「化粧土は、均一に掛ける」のが基本のようでして、その基本から外れて試みても、うまくいくわけないか。
 という前置きをした上で、結果のいくつかを載せてみます。
4 粉引試みの結果_f0301766_14014104.jpg
4 粉引試みの結果_f0301766_14025185.jpg
4 粉引試みの結果_f0301766_14032522.jpg
 粉引は手に入る赤土を使って、貴重な白土を薄く掛けることで白磁に近い白い器を作ろうとする試みだ(だった)そうなので、白の下に赤や黒の地を見せないことが目標の前提なのかな?
 そうは言っても、その後の粉引では、赤や黒が現れることも、独自の表情として、中にはそれを出そうとする作家もいますね。(粉引が始められた当座の朝鮮では、何とかして白磁に近いものが焼けないかとの試みだったかもしれませんが、そもそもそれは無理だよ、ということがわかって、でも、これはこれでいいよな、みたいな共通認識があって今に続いているのが現在の粉引だということでしょう)

 1200度で焼く器になるので、うちの薪窯との相性はいいと思います。次は2回目を試みてみます。
 化粧土ですが、見る限り、剥離はないようなので、土との相性はいいとみました。それだけは、成果と言えそうです。


by sakura-kama | 2018-09-10 14:30 | 作品


<< 5 ボタンなど小物と山の実り      3 半磁土は? >>